型試合の意義
去る11月25日(日)に開催された大隅地区空手道選手権大会前日の最終調整&模擬戦の模様です。
錬心舘の型試合は、気迫・優美・力・正確の4点で、その得点率を競います。
※同点の場合は、主審が結審します。全日本少林寺流空手道連盟の審判規定では、副審は1点、主審は3点の行使が可能です。
衆人環視の中で、1対1で行う戦いは、選手にとって大変な負担となり、また大きな学びの機会となります。
死力を尽くした闘いの中で、百戦の中から成長の糧を得ることとなります。
これを、百戦錬磨と呼びます。
錬心舘の型試合には、社会生活の中で必要な教育が、システムとして組み込まれていると感じます。
たとえば、
1.挨拶の徹底
2.縦社会の認識
3.後輩への指導、教育
4.伝統を継承するための正しい指導
5.試合による舞台度胸の養成
6.厳しい稽古による、忍耐力の養成
精神を鍛えると言うのは、ただ単に喧嘩に強くなることではありません。
日本人が美徳とする「我慢、忍耐、奉仕」の精神を武道によって教えているのです。
球技など他のスポーツでも指導者によっては、同じような精神面の指導をするかもしれませんが、伝統的なシステムとしては組み込まれていません。
将来のある子供たちにとって、社会で役立つ人間になるためには、武道は必ずや大きな力になると私は思います。