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子どもたちに学んでほしい礼儀の本質

≪子どもたちに学んでほしい礼儀の本質≫

http://www.happy-note.com/shine/244/post_3.html

より引用

 

■礼に始まり礼に終わる

子どもに空手を習わせる理由の一つに「礼儀」が身に付くからということが挙げられます。

「礼に始まり礼に終わる」というこの言葉。

礼節を重んじる武道において、稽古または試合などの始まりと終わりには、相手に対して敬意を込めて必ず礼を行うという意味です。したがって、道場とは稽古そのものが礼儀を学ぶ場なのです。もちろん空手の道場においても、子どもだけに限らず大人も礼儀は厳しく指導されます。

 

■道場で学ぶ基本の礼儀

道場では多くの礼儀を子どもたちに指導しています。初めに述べた「礼に始まり礼に終わる」言葉通り

  • 道場に入る際には手荷物を下に置き、履物を揃え正面に向かって「お願いします」という挨拶から始まります。これから道場を使わせて頂きますという礼の気持ちです。
  • 先生、先輩、目上の人の順に「お願いします」と敬意を払います。
  • 稽古中も自分を向上させてくれる相手に「ありがとうございます」と礼を欠かしません。
  • 先生の話にも正しい姿勢、また正座をした上で真摯な態度で耳を傾けます。私語は厳禁です。
  • 稽古の終わりに道場を出る際にも先生、先輩、目上の人の順、自分が稽古をさせて頂いた道場に「ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めて礼を行います。

 

それは試合においても同様です。

 

自分が戦う檀上、対戦相手、審判に礼を行います。勝敗に関わらず相手に敬意を表します。

その他にも、物を受け渡しする、握手をする時は必ず両手を添えます。

 

■大切なのは礼儀の本質

礼儀とは、人間関係や社会生活を維持するために人が守るべき作法です。人と人が向き合う時、自我のぶつかり合いだけでは成り立ちません。円滑な人間関係を築く上で、そこには約束事が必要となってきます。その約束事が、子どもたちが学校で学んでいる「道徳」であり、道場で学んでほしい「礼儀」なのです。

 

本来、礼儀作法というものはご家庭で身に付けるものです。道場に子どもを預けると、礼儀が身に付くと思われるかもしれませんが、道場で学んだ礼儀が道場だけのものになってしまうことのないように、私たち大人も身に付けたい作法です。「子どもに礼儀を教える自信がない」という不安な気持ちもあるかと思います。また、礼儀というと少し堅苦しく考えてしまいがちです。

 

「礼勝てば即ち離る」

ということわざがあります。

 

礼儀にこだわり過ぎると、人と人との関係も堅苦しくなり、お互いの心が離れていくという意味です。

 

「自分のしてほしいことを相手にもしてあげる」

「自分のしてほしくないことは相手にもしない」

 

相手を尊重し思いやる気持ち、相手に対する気遣いや心配りが礼儀の本質ではないかと思います。

 

礼儀を通じて子どもたちに学んでほしいのは

共に過ごす方々と、その時を大切にする心遣いなのです。

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