地域の青少年の健全育成・妙円寺大会に尽力した功労者
※錬心舘総本山HPより引用
心地よい秋空のもと、日置市伊集院総合体育館には五百名を超える選手たちが集っていた。
毎年秋の大会として親しまれいている通称『妙円寺大会』。
鹿児島三大行事のひとつ妙円寺詣りにちなんで毎年競技大会が開かれる。
空手競技は、徳重神社の境内にて、組手試合が行われたのが始まり。
規模は小さかったが、活気に溢れていた。
その開催当初から準備に携わり、長く大会を盛り上げてきた親子がいた。
地元、錬心舘妙円寺支部の(故)大茂重志 名誉八段と(故)大茂康男 名誉六段である。
本年、二人は惜しまれながら永い眠りについた。
親子二代、妙円寺支部の指導者として錬心舘空手道の普及に努め、青少年の健全育成に取り組んできた。
その功を称え、宗家よりそれぞれ名誉段位と功労賞が贈られた。
そしてこの度、宗家のご配慮により、お二人が大事に守り育ててきた妙円寺大会の会場において、二人の追悼式 も挙行された。
式では永年の功績を称えると共に感謝の言葉が贈られ、伊集院地区の門下生による追悼演武も行われた。
演武は天に届けとばかりにとても気魄のこもったものであり、在りし日の指導風景を忍ばさせた。
本年も各所で熱戦が展開された妙円寺大会。お二人の遺影もどことなく嬉しそうに見えた。