礼節を重んじる心
習い事・稽古事、なにごとにも素直な気持ちがなければ、大成することは出来ません。
礼を尽くし、尊敬をもって師に従ってゆく気持ちがないと、師の持っているものを自分のものにすることは出来ません。
師と心が一つになった時、初めて師のもつ“モノ”が自分の“モノ”となります。
これが、真の意味での習得というものではないでしょうか?
その都度の折目を正して敬意を払い、出所進退を程良くし、先輩を常に見習って、彼らの良い所を吸収しなければなりません。
とても堅苦しいことのようですが、それは、習う人の最初の資格を問われるようなものでしょう。
礼節の守れない者は、武道を習得する資格が、そもそもないのかも知れません。
“礼”と“敬”とが、なにごともを学び習うことの最初の条件で、その登竜門であると言えます。
好むと好まざるとに関わらず、習い事を達成しようとする者は、このことを特に肝に銘じておく必要があるのではないでしょうか?