鹿屋東部道場の「登龍門」
鹿屋東部道場の玄関を開けてから、靴を脱ぎ、靴箱に揃えて、一段上がって道場に入る時、
「登龍門」の詩が掲示されているのにお気づきでしょうか?
登龍門は、中国の『太平御覧』の「三秦記」の中で紹介されている伝説です。
一般的には、立身出世、大成功を収める厳しい難関のことを指し示しています。
さて、その内容とは…
『河津は、その名を竜門と言い、水険しく通ぜず、魚鼈のたぐい、能く上がるもの無し
紅海の大魚、龍門の下に迫り集うもの数千、上がるを得ず
上がれば即ち龍となる』
分かり易く説明すると…
【河津は、その名を龍門と言い、すさまじい急流で、魚や亀・すっぽんの類でそこを上りきることが出来るものはない。
川や海の大魚が、数千匹もこの竜門の下に群がってくるが、登り切れるものないが、
もし登り切れるものがあったならば、その魚は変じて龍となる】
という言い伝えである。
道場に上がる時、鯉が龍に化身するかのように、常に武道(空手)を大成する高い志を以って、稽古に励んでいただきたいものです。