道統少林寺流錬心舘空手道第三代宗家 保 勇三 十段範士
第三代宗家 保 勇三 十段範士のご紹介
平成28年11月29日、保 巌 第二代宗家が逝去されました。
昭和の拳聖・空手界の至宝と謳われた開祖 保 勇 十段範士の後継者として、道統少林寺流錬心舘空手道の国際化と正流七法の正確な伝承と発展、少年少女空手道の普及に貢献された尊い生涯でありました。
たとえ、第二代宗家の逝去という深い悲しみの中にあっても、組織に一刻の停滞や空白も生じさせてはならない…………この想いの下、道統少林寺流錬心舘空手道の灯を絶やさぬよう直ちに通夜の席上にて緊急全国師範会議が招集されました。
満場の総意をもって、開祖宗家の三男 保 勇三 師範を道統少林寺流錬心舘空手道第三代宗家十段範士に推戴することが決定されました。
第三代宗家 保 勇三 十段範士は、昭和32年鹿児島市生まれ、燎原の火の如く発展しつづける道統少林寺流錬心舘空手道の歴史とともに修練を積み重ねられました。
開祖宗家そして二代宗家の下で日々直流の習得に励まれ、正流七法をはじめとする全ての道統少林寺流錬心舘空手道の最高技術を極められました。
鹿児島中央道場、西陵支部など鹿児島県内各地の中核道場を拠点に指導実績を積み重ねられ、多くの全国大会優勝入賞選手を輩出、錬心舘総本山そして錬心舘空手道鹿児島の要として活躍されてこられました。
全国錬心舘空手道大会において長年演じられてきた「少林金剛杖術(方円流杖術)」は、奈良時代から伝承される役行者(えんのぎょうじゃ)の山伏修法を武術化したもので、数少ない伝承者の一人であります。
火花散るその迫真の演武は、全国錬心舘空手道大会の華として、日本武道界および空手界から高く評価されています。
晩年の開祖宗家とよく似た悠揚迫らぬ風格の持ち主で、温和にして重厚なその人となりは、錬心舘空手道一門の総帥として、ますます門下生の衆望を高めています。